民法課題テスト⑪解答発表 課題テストは筋トレと一緒!
闇雲に勉強して合格できるのは簡単な試験だけ
民法課題テストも最終回を迎えました。
基礎力の徹底強化を目的として毎週2回問題を提供してきましたが、皆さんの役に立っているでしょうか。ブログ閲覧数は、順調に伸びており、皆さんの目に触れていることは確認できています。疑問・質問等がありましたら、お気軽にメッセージ頂ければと思います(サービスの関係上、回答できる内容には制限があります)。
さて、皆さんは筋トレをしたことがありますか?
あってもなくてもかまわないのですが、一つ共通理解を持っておきたいのは、高負担でガンガントレーニングできる人(それにより更なる筋力アップを図れる人)というのは、低負担のトレーニングできちんと基礎体力を身につけた人だということです。徐々にレベルを上げていかないと続かないばかりか、最悪取り返しのつかないケガをする可能性もあります。
これは、法律の勉強も全く同じだと思います。行政書士・司法書士・予備試験・司法試験など、法学の難関試験というと一日10時間勉強して分厚い参考書を何冊も読んで、というイメージを持つ方が多いと思います。そのイメージもあながち間違っていないかもしれませんが、かといってそのイメージのまま勉強を始めると絶対に失敗するので注意してください。
・まずは、簡単な問題、簡単な入門書から始めること(低負担)
・頑張って暗記するよりも先に、持つべき視点や基本的な考え方を理解すること(フォーム固め)
・わからないところは飛ばして、わかる喜びを重視する(モチベーション維持)
試験対策としての広範囲にわたる暗記や難しい論点の理解はある程度理解できるようになってからで十分です。徐々に力を付けていくことが大切です。
ABprojectでは、下記のようなシステムで一人一人の成長を目指しています。
以下、民法課題テスト⑪の解答と出題者の一言です。
まだ問題を解いていない方は、下記リンクより!!
問1→×
(出題者の一言)ある権利義務関係の存否を判断するために、その前提となる法律関係を検討しなければならない場合は、よくあります。こういう出題をすると、途端に混乱する方がしばしば見受けられますが、結局は要件効果の繰り返しです。どんなに複雑な問題もそれをつなげているだけだということに気付いてください。
問2→×
(出題者の一言)家族法は、条文を知っていれば解ける問題がほとんどですね。逆に知らないと苦しくなることも多いです。問われる条文は限られていますから、きちんと対策して得点源にしましょう。
問3→×
(出題者の一言)判例を一字一句丸暗記する必要はないと思います。ただ、「要件効果」「理由」「結論」は、出来るだけ正確に覚えましょう。知識にとらわれない勉強を推奨していますが、知識の正確性を軽視することは厳禁です。
問4→×
(出題者の一言)権利を行使する前提として、そもそもその人が権利を有しているのかはいつも問題になります。法効果について見ると、一定の行為の結果法効果が消滅する場合、当然に無効になる場合があります。問われてから意識するのではなく、いつも意識しておきましょう。法的思考の密度が増していきます。
問5→×
(出題者の一言)法定相続の計算は本当に面倒くさいですよね。本問はまだ簡単な方だと思います。参照すべき条文は限られているわけですから、早めに覚えてしまいましょう。一度覚えれば、あとは得点源になるだけです。
課題テスト添削希望!!
添削・質問で充実した基礎力養成を目指したい!!
次回からは刑法課題テストが始まります。
テスト範囲は、2020年8月14日に公表します。