民法課題テスト⑪ 行政書士試験にも有効なテストです!!
マーク式試験が主だから書く練習はいらない、は間違いです
民法課題テストも最終回を迎えました。同テストは、予備試験・司法試験合格レベルにも対応するものですが、同時に行政書士試験にも対応しています。
これらの試験を解いてみると、その出題傾向等に違いはありますが、求められる基本的な知識に共通項があるように思います。どの試験でも基礎力が大事なのは同じですから当然でしょう。行政書士試験合格を目指している方にもぜひ一度トライしてみて頂きたいと思います。
行政書士試験の受験生の方と接していると、マーク式の出題がほとんどであるためか、法律問題を文章で解答する訓練が足りていない方が多いように感じます。そのような方の特徴は、「初見の問題に弱い」「○×はわかるが理由が曖昧」「自分の力で教科書を理解できない」などです。
法的な思考枠組みが身につけば自然と法理論に対する理解も深まりますから、理解を伴う記憶が可能になり、知識定着率が高まります。また、初見の問題もその正誤くらいはある程度推測できるようになります。
行政書士試験受験生の方にも「受かればいい」ではなく、きちんとした実力をもって合格してほしいと切に願っています。その第一歩として、文章で解答する練習を始めましょう。
民法課題テスト⑪は以下の通りです。
最終回頑張ってください。
○注意書き
・参照可→六法等
・制限時間なし
・解答は記述式
・記述の構成要件→①正誤②条文の適示③問題となる要件④問題の所在
・5問中4問正解で合格
問1
Aと婚姻関係にあるBがAが知らない間にAB間の協議離婚の届け出をしてCと婚姻した場合、BC間の婚姻関係は取り消すことができる。この場合、婚姻期間中のCが購入した日用品の代金債務について、婚姻取消後にBが連帯債務を負うことはない。
(正誤)
(理由付け)
問2
Bは夫Aとの同居中にCを懐胎したが、婚姻成立から1年後にAと離婚して、離婚の成立から200日目にCを生んだ。Cの血縁上の父はDであるところ、BとDはCが生まれる10日前に婚姻していた。この場合、DがCを認知することに何ら障害はないから、DはCの出生後ただちにCを認知して嫡出子にすることができる。
(正誤)
(理由付け)
問3
判例によれば、親権者が子の祖父が負った金銭債務について自ら連帯保証するとともに、子を代理して子の不動産に第三者のために抵当権を設定した場合、第三者がその事情を知り得なかった又は親権者に子の利益を無視する意図がなかったときは、当該代理行為の効果は子に及ぶことになる。
(正誤)
(理由付け)
問4
遺留分を侵害する遺贈は、遺留分を超える部分については当然に効力が及ばない。そこで、このような遺贈が行われた場合は、他の共同相続人の相続権保全を目的とする限り、相続放棄をした者も遺留分減殺請求をして相続財産を回復することができる。
(正誤)
(理由付け)
問5
Aには妻B及び嫡出子C・Dがおり、また非嫡出子Eがいる。Cには非嫡出子Fがおり、Eには妻G及び嫡出子Hがいる。Cは相続人から廃除されており、Eは既に死亡している。以上の事実関係の下で、Aが死亡した場合、相続人はB・D・F・Hのみとなり、Hが相続放棄をすると、Bの相続分が変動する。
(正誤)
(理由付け)
課題テスト添削希望者はこちらから!!
行政書士試験合格を目指す方はこちらもチェック!!