道具理論 これから法学習を始める人、法学習に挫折しそうな人に読んでほしい
法律は道具であるという当たり前のことすら意識していないのですか?
法律は世の中に発生した紛争を解決するための道具です。道具理論というのは、ただそれだけのことが言いたかっただけで、あまり大した意味はありません。ただ、この点を意識していないがためになかなか法律の本質にたどり着けず、何年もの時間を費やしついには挫折するという方々を受験生時代から多く見てきました。
道具というと例えば「ハサミ」というモノがあります。ハサミを使って紙を切ることが出来ますか?出来るならそれはどうやって出来るようになりましたか?
そうですね。実際にハサミを使って紙を切るうちに出来るようになったのだと思います。法学習もそれと同じです。法律という道具を実際に使っていくうちにその切り方(知識)を知り、その扱い方(感覚)を学んでいくのです。
では、ハサミを使って髪を切ることが出来ますか?髪を切るだけなら誰でも出来るかもしれませんが、上手に髪を切るとなるとどうでしょう?美容学校等で専門的に学ばなければならないかもしれませんね。法律の専門家を目指すというのも同じことです。法律を学ぶこと自体は独学でも可能ですが、より高度な知識・技能を身につけるために高度な教育が必要になります。
その教育の中では、インプット(ハサミを手に入れる)ももちろんですが、アウトプット(ハサミを使う練習)がとても大事だと言えます。道具は使ってみて初めてわかることも多いですし、そもそも何度も使わなければ使えるようにならないからです。
では、道具を使えるようになるために、何を意識しますか?説明書の端から端まできちんと読んで覚えることでしょうか?そういう人もいると思いますが、多くの方はあまり説明書を読まないですよね。使いながら学んでいくことが多いと思います。そしてその時意識するのは、使い方の「コツ」ではないでしょうか。
法律も同じです。使い方の「コツ」があります。それに沿ってある程度使えるようになってきたところで、より高度な使い方を専門的に学んでいくことになります。紙を切ったことすらない人が美容学校に行くケースが稀(ゼロかもしれません)であるのと同じです。
最後に法律という道具には、共通する使い方とその「コツ」があることはぜひ覚えておいてください。一見、点々バラバラのように見える法の世界もその本質的な部分ではきちんとつながっています。それが分かれば、きっと挫折知らずの法学習が続けられると思います。以上、道具理論でした。
ABprojectでは、道具理論に基づいく学習プログラムで初学者から上級者まで基礎基本を重視した添削指導を行っています。