予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

憲法課題テスト⑦正解発表 受験勉強開始から1年以上経過している方は読んでください

なぜ知識が蓄積されないのか?なぜ知識を蓄えたのに成績が伸びないのか?

 

以前のブログで、課題テストは筋トレと一緒というお話を書きました。

abproject.hatenablog.jp

 

今回も成績の伸ばし方を筋肉に例えて考えて見たいと思います。

 

そもそも「どうやって筋肉を付けたらいいの?」という話、すなわち、法知識はどうやったら増やせるのというお話から始めます。

1年頑張って勉強してもイマイチ手ごたえがつかめないという人は、勉強の過程を見直した方がいいと思います。詳細は、上記のブログと重複するので割愛しますが、おそらく筋力(知識)の育成過程を間違えてしまっているのだろうと思います。

もちろん、たった1年で予備試験・司法試験の全範囲を完璧にすることは、ほぼ不可能と言っても過言ではないと思います。しかし、「たった1年」でも基礎基本を固めることだけなら十分可能だと思います。

「基礎基本を固める」というのは、既知の論点に関する論文問題なら法的三段論法に従って適切に起案できるというレベルです。

1年やってもイマイチなのは、基礎基本を疎かにしてしまっていることが原因でしょうから、その点を意識して鍛えなおす必要があります。教科書等に書いてある「知識」ばかりを追っかけても、その前提にある思考枠組みが身についていないと話になりません。逆に最初に基礎基本を固めれば、そこに多くの法知識がくっついてきます。

 

次にある程度知識はあるのになぜか成績が伸びないという段階の方向けの話です。こちらは、ロースクール生や予備試験司法試験の複数受験生に多く見られる状態です。「それっぽい」答案ではあるものの、中身がスカスカなのが見て取れる答案を書く人たちは、この部類に属すると考えていますが、相当数いるように思います。

 

これに当てはまる人達に共通する問題点は、「法律を使う」という意識が希薄であることです。知識はある程度あるので、ある論点に対して触れるべき判例や学説に触れることはできます。しかし、説得力のある解答にたどり着けていないのです。

十分な筋力はあるのにその使い方をよくわかっていないという状態です。筋骨隆々の人が全員150キロを超えるスピードボールを投げられるわけではないのと同じです。

また、このレベルにいる方々のもう一つの問題点は、「自分が出来ていないことに気が付きにくい」という点です。ある程度知識があって、それらしいことを書けるために、「自分は出来ているのになぜ・・・」という思い込みに陥りがちです。確かに、筋肉の使い方に悪い癖があるというのは、自分では気づきにくいものです。

 

このような状況にいる場合、まず今一度「法律の使い方」という基礎基本を思い出す必要があります(判例集や教科書等を読み込んでいると、答案で表現すべき「法的三段論法」への意識が薄れる傾向があるようです)。

さらに、自分自身で気付いていない「自分の短所」を客観的に分析する必要があります。それはある種の「癖」ですが、それに気づかない限り、合格へ向けた方向転換はあり得ないと思います。

 

法学の基礎基本・法律の使い方についてまとめた「法学のコンパス」はいずれの悩みを抱えている方にもおすすめです。初学者向けに作ったものですが、ある程度学習が進んでいる方にとっても使えるコンパスになっています。

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では、憲法課題テスト⑦の正解発表と出題者の一言です。

まだ問題を解いていないという方は下記リンクを先にご覧ください。

 

 

abproject.hatenablog.jp

 

 

問1→×

(出題者の一言)判決の効力に関する理解を問う問題です。裁判所が行った判決を下すという行為の効力と考えてもいいかもしれません。判決の効力についても、要件と効果の枠組みを意識しながら考えられるといいですね。

 

問2→○

(出題者の一言)合憲限定解釈とは、ある法令が合憲であると言えるように解釈する手法のことです。ある種のテクニックでありますが、テクニックが求められるのは、何かしらの目的があるからです。テクニック(知識や技術)ばかりにとらわれず、その根本的な目的(意義)に目を向けられると、法世界に対する理解に奥行きが出てきます。

 

問3→×

(出題者の一言)すでに裁判例があるということから、正誤判定は簡単だったかもしれません。問題は、統治行為論の内容を正確に理解しているかどうかです。あてはめの出来不出来は、規範の理解度に左右される側面が強いのでご注意を。

 

問4→○

(出題者の一言)裁判所の根本的な役割に関する理解を問う問題です。「法律家になるためには何を学ばなければいけないか?」という問いに対する答えにもなるでしょう。意外と大事な一問です。

 

問5→○

(出題者の一言)少々難問かもしれませんが、精一杯のヒントを問題文中に仕込んであります。散々「条文から考える」というポイントを指摘していますが、その集大成のような問題となっています。

 

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次回憲法課題テスト⑧は、2020年10月12日予定!

テスト範囲は以下の通りです。

15・財政

・財政民主主義とは

・租税法律主義とは

・通達課税と租税法律主義とは

国民健康保険料と租税法律主義とは

・予算とは

・予算修正の可否とその限界とは

・公金支出の禁止とは

 

16地方自治

地方自治とは

憲法上の地方公共団体とは

地方自治法地方公共団体とは

条例制定権とは

条例制定権の限界とは