刑法課題テスト⑥解答発表 コーチングの観点から考える「伸びる人」
「教えられる」のがうまい人は伸びます
「あの先生の教え方は上手だ」「分かりやすい説明」「自分には合わない」などなど、誰かに教えを受ければ色々思うことがあるのは当然だと思います。人間なので。
私自身も学生時代・受験生時代色々思うことがありましたし、今も色々新たなことを学ぶ中で日々感じることがあります。
ただ、伸び悩みの多くが「教える側」ではなく、「教えられる側」の原因によるものである気がします。言われたことをやってなかったり、そもそも指導を聞き入れる姿勢がなければ、どれだけ指導しても意味がありません。
コーチングの観点から考えると「伸びる人」は、指導を素直に受け入れる姿勢もそうですが、それ以上に指導者との関係性をエネルギッシュなものにする人であると言えます。例えば、「自分の目標を明確にできる」「わからないことをわからないと言える」「積極的に質問できる」「自分の意見を示せる」といった特徴を持った人です。このような人は、自分が成長するために相手のことも成長させます。相手の能力ややる気、知識を最大限引き出すことに成功した結果、自分の成長を実現することに成功しているのです。
子供の頃「先生は大人だ・・・」と思っていませんでしたか。私はそう思っていたのですが、自分が大人になって「先生も人間だった・・・」と気づきました。「・・・」の意味が180度変わってしまったようです。指導者も人間なのです。完璧な指導者はいません。
「伸びる」ためにいい指導を求めることは必要ですが、それは時に「共同作業」であることを忘れないでください。指導の効果は、「相乗効果」によってもたらされるものであることも忘れないでください。
いい指導を「創り上げた」経験は、試験合格後にも当然いかされます。ただただ、机に座って「わかりやすい講義」を聴いていただけの受験生とは、一味違う合格者になれていることでしょう。
以下、刑法課題テスト⑥の解答と出題者の一言です。
まだ問題を解いていない方、添削指導を受けたいという方は下記リンクより!
問1→○
(出題者の一言)各条文の理解とともに条文相互の関係性を理解することも大事な勉強です。条文きちんと読んでくださいね。教科書読む前に条文読んでくださいね。
問2→×
(出題者の一言)条文の「文言」から考えるのは法律の基本です。刑法では保護法益も大事になりますが、まずは「文言」。どの法律でも基本は同じです。
問3→×
(出題者の一言)この問題、いきなり「正当事由の有無」に飛びつかないでくださいね。この問題は、いかなるときも、落ち着いて、いつも通りの手順で、検討する習慣を再確認してもらう意図で作成しています。
問4→×
(出題者の一言)条文の文言をきちんと理解していないと間違えますね。各文言の「法律的な」意義を意識して勉強を進めてください。
問5→○
(出題者の一言)なかなかややこしい問題です。混乱しないためには、「いつも同じ判断基準」で考えること、「事案に引っ張られずに、自分の判断基準に引っ張って考えること」が大切です。インプット学習の目的は、頭の中の「判断基準」を固めることにあると思います。
次回の刑法課題テスト⑦は、2020年9月7日!!
テスト範囲は以下の通り!
11・財産に対する罪
・財産罪の客体
・不法領得の意思とは
・窃盗罪とは
・窃盗罪の保護法益
・親族間に関する特例とは
・強盗罪とは
・1項強盗と2項強盗の区別
・事後強盗罪とは
・事後強盗罪における既遂未遂の判断基準
・強盗致死傷罪とは
・強盗予備罪とは
・詐欺罪とは
・準詐欺罪とは
・電子計算機使用詐欺罪とは
・恐喝罪とは
・恐喝罪の既遂時期
・横領罪とは
・業務上横領罪とは
・遺失物横領罪とは
・背任罪とは
・横領と背任の区別
・盗品等関与罪とは
・盗品等関与罪の本質とは
・毀棄隠匿の罪とは
・毀棄隠匿罪の種類
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