やる気の出ないあなたへ 予備試験・司法試験の合格をつかみとるモチベーション
心理学からインナーチャイルドという存在
法的三段論法についてひと段落したところで今回は、法律と直接関係ない話をしましょう。
試験勉強を続けるにあたって絶対に避けて通れない「やる気」や「モチベーション」の話です。
こういう話をするとすぐに「簡単にやる気がわいてくる方法」とか「モチベーション爆上げ」みたいなワードに飛びつく人が多数出現するわけですが、だいたいそういう人は、一度「爆上げ」してもまたそれが長続きしないですよね。
どきっとしたあなた、心配しなくていいですよ。
そもそも、やる気はなくなるものです。
また、モチベーションは下がるものです。
なくなったり、下がったりするときがあるから、出てきたり上がったりもするのですから。
問題は、なくなるやる気、下がるモチベーションとどう付き合っていくかということだと思います。
言い換えれば、自分の本当の気持ちとどう向き合っていくのかということだと思うのです。
多くの方は、ちゃんと将来の目標があって予備試験・司法試験の合格を目指しているでしょうから「頑張らなきゃ!!」という気持ちはあると思います。
でも、なかなか心のエンジンがかかってこない。
それは、意識を司っている「自分」という存在と心の中にいる「自分」という存在が乖離してしまっているからだと思われます。
「心の中にいる『自分』?」と思われた方のために説明しますと、サッカー選手の本田圭佑選手がACミランの入団会見で発した「リトル本田インマイハート」がまさにそれです。
少し話がそれましたが、意識の中の自分と心の中の自分が一致して生きられているときは、誰でも心地よく感じられやる気やモチベーションもコントロールしやすい状況にあります。
この状態を常に目指していればやる気やモチベーションが下がったとき、「爆上げ」的な特効薬に頼らなくても自然と持ち直すことが可能です。
そして、この方法のいいところは、持続可能性・修正可能性が高いということです。
試験勉強は、どれだけ短い人でも1年くらいはしますよね。
長丁場の試験勉強を乗り切る不可欠のスキルとして以下の方法をぜひ実践していただきたいと思います。
具体的には、自分の心の中にいるもう一人の自分に日々声掛けしてみてください。
実際に声に出さなくてもいいですが、どんな些細なことも問いかけてみてその答えを聞くのです。
「昼ごはん何食べる?」「受験勉強楽しい?」とか何でもいいです。
このとき、もう一人の自分は、子供であることをイメージした方がいいです。
「子供=素直な感情表現」の象徴となるからです。
この子供のことを心理学では、インナーチャイルドと呼んだりします。
私自身、何年も予備試験に合格できなかった時期がありましたが、その突破口として勉強法ではなく自分の心の持ち様を見直したことが功を奏しました。
「押してダメなら引く」、たくさん勉強することだけが合格の条件ではないことにぜひ気が付いてほしいと思います。