予備試験・司法試験合格者のマインドセット 自己肯定感の意味を再確認しよう
イマイチ前進できない人は、自己肯定感を誤解している人が多い
今回は、心の話をしましょう。
以前に少し心の話をしたいということにも触れましたが、私は正直なところ予備試験・司法試験に合格したいなら、法知識よりも心をコントロールする術を学ぶ方が重要ではないかと思っています。
予備試験・司法試験に合格するために必要な知識やテクニック(問題の解き方や答案の書き方など)は、コツコツ勉強していけばいつか合格に必要十分な実力が付きます。
予備試験・司法試験の合格に限って言えば、もともと持っている能力的に難しいという人は、ほとんどいないのではないかと思っています。
ですが、現実に合格への壁を越えられない人が続出するのは、合格率の壁だけでなく心の壁があるからだと思います。
今回は、「予備試験・司法試験合格者のマインドセット」と銘打ちましたが、合格者には総じて「自己肯定感」が高いということが言えると思います。
「そんなこと知っている!!」と思われるかもしれませんが、合格者達が自分に自信を持っているという意味で「自己肯定感が高い」と認識しているのであれば、それは間違いだと思います。
自分が人よりもよくできると認識している人は、それほど多くないでしょう(もちろん、合格者の中にはすこぶる優秀でそう認識している人もいるとは思いますが・・・)。
予備試験・司法試験に合格する人たちの「自己肯定感」とは、今の自分を受け入れられると言うことだと考えています。
「答練の成績が悪かった」「予備試験・司法試験に不合格になった」「一度覚えたはずの規範を忘れてしまった」「彼氏(彼女)にふられた」等々、長い受験生活の中で心が折れそうになることは、多々あります。
最終的に予備試験・司法試験の合格を手にするためには、そうした困難に負けずにいかに受験勉強を続けていくかということが全てです。
そして、その始まりになるのは、今を受け入れることです。
予備試験・司法試験合格者のすべての人を一人一人見ていっても、その合格までの過程・合格時の成績などが一人として同じ人はいません。
それでも、今を受け入れることから始めたことだけは、みな同じです。
「自己肯定感」があったからこそ、合格への第一歩が踏み出せたわけです。
「自分って全然だめだなー」と私自身も日々感じています。
合格率約3%の予備試験に受かると、はたから見ると「できるやつ」と思われるかもしれませんが、本人は全然自分に自信なんて持てていません。
でも、当ブログを通じて、答案添削等を通じて、自分自身が努力してきたことが誰かの役に立てば、少しは自分自身に自信を持てるのではないかと期待しながら、今日もパソコンと向き合っています。
「自己肯定感」とは、今の自分を受け入れることであって、自分に自信を持つことは違う、と少しハードルを下げてみませんか?
今を受け入れて、小さな一歩を続けることが必要なのであって、自分に自信が持てることは贅沢品です。
あなたに必要なのは、予備試験・司法試験の合格ですか?贅沢品ですか?