予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

民訴法課題テスト①正解発表 「予備試験に合格したい人」には読んでほしい

「合格」への強い思いが招く悪循環

昨日は「合格のための勉強」が招く不利益をテーマにブログを書いてみました。また、先日は、失敗に対する恐れというテーマでもブログを書きました。

今回は、「成功=合格」という考え方への執着がテーマです。

上記のブログについては、下記リンクを参照ください。

 

 

abproject.hatenablog.jp

 

 予備試験も試験の一つですから、その結果として合格・不合格があります。そして、皆さん例外なくいつかは「予備試験最終合格」を目指して勉強しているはずですから、「成功=最終合格」という目的地を設定することは間違っていないと思います。

ただ、何事も「行き過ぎ」は禁物であります。「成功=最終合格」という一点にとらわれ、それに執着しすぎることは、余計な恐れを生みます。無論、不合格に対する恐れです。

不安や恐れが勉強に対する緊張感を高め、やる気をもたらしてくれるという考え方もあるかもしれませんが、予備試験ではそのような追い込み方はあまりお勧めできません。不安や恐れによるエネルギーでは長続きしないからです。一年がかりの予備試験では、必ずどこかで力尽きます。

しかし、「予備試験に合格したい」という真面目な思いを持っている人ほど不安や恐れに負けて、思うように実力を伸ばせない・試験本番で本来の力を発揮できないという悪循環に陥っていってしまいます。

 

では、どうすればいいのか?

まずは「やってみたい」「おもしろい」などといったポジティブな好奇心をエネルギーにすることが大事だと思います。ただ単に学説や判例を覚えているか否かを確認するだけの学習は、あまり面白くないと思います。

・学説や判例を実際に使ってみてその本当の意味を知る喜びを感じる

・自分なりの見解を組み立ててみてその是非について他人の意見を聞く

など、能動的に法律と向き合う時間が何よりも大切になります。

「合格のための勉強」にフォーカスすると、正しい知識のインプット学習に偏りがちですが、バランス的には「インプット:アウトプット=4:6」くらいの割合が理想だと思います。

 

また、不合格への恐れが増幅するのは「日々の成長」が感じられないことも一因だと思います。ここでいう「日々の成長」とは、普段の勉強の中で直面する小さな間違いから得られる学びのことです。

「日々の成長」があれば、たとえ不合格の未来がやってこようとも、それ以外の部分に学習の価値を見出すことができます。合格不合格という結果を超えた「普遍的な価値」を日々の学習に見出すことができれば、当然、結果に対する執着は薄らいでいきますよね。

 

つまり、「予備試験に合格したい」という強い思いを持っている方には、アウトプット学習への取り組みを工夫しながら、その思いが招く悪循環を回避してほしいと思うのです。

ABprojectでは、

・学説や判例をどう見るかどう考えるか?

・その書き方考え方の何が問題でどう改善に向かっていけばいいのか?

という点を意識しながら、丁寧な添削指導を展開しています。「添削時間の制限」を理由に中途半端な添削をすることはありません。覚えるべきことは覚えて頂きますが、目指す目標は「自分の力で論を組み立てられる力を付けてもらうこと」です。

また、法学習を通じて法知識だけでなく、

・事実分析力

・論理的思考力

・論理的表現力

・バランス感覚

等、社会の色々な場面で役立つ能力を育てられるのが法学習のメリットだとも思います。

「合格」という結果にとらわれ、成長が滞っている今、新たな取り組みを始めてみませんか?

 

それでは、民訴法課題テスト①の正解と出題者の一言です。

まだ民訴法課題テスト①をご覧になっていないという方は、こちらのリンクから!!

 

 

abproject.hatenablog.jp

 

 

問1→○

(出題者の一言)結論としては簡単な話を、法的な用語を使って正確に説明しきる習慣は大事だと思います。その習慣を疎かにすると難しい理論で大きくつまづきます。あとは、民法改正にも注意ですね。

 

問2→○

(出題者の一言)当然の話ですが、民法と民訴法は密接に関係しています。一方で、民法固有の問題、民訴法固有の問題があります。異なる法のつながりを感じつつ、異なる法領域の問題を区別して整理できる能力は、問題解決の前提として必要な能力です。

 

問3→×

(出題者の一言)地味に「損害賠償請求訴訟については」という一言が重要な意味を持っていることに気付けていたらすごいと思います。請求の特定の問題は、判決との関連で重要になるものです。2週目以降急激に理解が進むという民訴法の特徴をよく表している気がします。

 

問4→×

(出題者の一言)条文を知っていれば、絶対に解けるはずの問題です。「特段の事情」という揺さぶりに負けず、文言に忠実に考えるという基本を再確認してください。基本は条文に書いてあること以外認められません。

 

問5→○

(出題者の一言)確定判決の既判力に瑕疵があることは問題文から明らかだと思いますが、まずはその瑕疵があることを法律的に説明するところから始めてもらえると嬉しいです。論点の勉強も大事ですが、その前提となる過程の中にも学ぶべきことがたくさんあります。

 

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次回の民訴法課題テストは、2020年10月23日予定。

テスト範囲は以下の通りです。

・訴訟要件

・訴訟要件とは

・訴訟要件の判定時期

・訴えの利益とは

・将来給付の訴えの利益とは

・確認の利益とは

・形成の利益とは

 

・裁判所と裁判官

・民事裁判権とは

・管轄とは

・法定管轄の種類

・法定管轄以外の管轄の種類

・訴訟の移送とは

・移送の種類

・除斥とは

・忌避とは

・回避とは

 

・当事者

・二当事者対立の原則とは

・当事者の確定とは

・当事者確定の基準

・当事者能力とは

・当事者適格とは

・遺言執行者の当事者適格

・第三者の訴訟担当とは

・訴訟能力とは

・訴訟無能力者と制限的訴訟能力者

・弁論能力とは

 

・訴訟上の代理人

・訴訟上の代理権とは

法定代理人とは

・法人等の代表者とは

任意代理人とは

・弁護士代理の原則とは