法的三段論法(1)
これが出来なきゃ絶対に合格しない
さて、今回から数回にわたって法的三段論法について書きたいと思います。
法律の勉強をしたことがある人なら一度は聞いたことがあるフレーズだと思いますが、これをマスターすることがいかに大切かということを理解している学習者は、思いのほか少ない気がします。
予備試験・司法試験を受験しているのにできていないという人さえいる有様です。
これは大問題です。
予備試験・司法試験の合格を確実なものにするためにも、今一度復習しましょう!!
まず、そもそも論なのですが、法的三段論法って誰がするものだと思いますか?
そうです。
あなたです。
当たり前すぎて、お叱りを受けそうですが、この主体性に欠ける法学習者はかなり多いです。
例えば、予備校が出している論証集を丸暗記して、その論点に当てはまる論証をとりあえず吐き出している人は、これに当たります。
まずは、自分が法的三段論法の主体になるという自覚を持ちましょう。
自分はこの法(条文)をどう解釈して適用するか、というのは、法的三段論法の前提の話として押さえておく必要があります。
こういう言われてみれば当たり前のことって、あまり教科書に書いてないですよね。
真の理解にたどり着くには、こういう点が大事になります。
それから、法的三段論法は、法という道具を使うための統一ルールです。
「法ゲーム」で守るべき最低限のルールということですね。
逆に言えば、これを守らない主体(あなた)は、即失格ということになります。
いかに法的三段論法が大事かわかりますよね?
論点一つ落としても直ちに不合格にはなりませんが、法的三段論法ができてなければ即不合格です。
やっと、法的三段論法の概要に入ります。
①規範を立てる(大前提)
②事実を挙げる(小前提)
③規範に事実が当てはまるか検討する(結論)
という流れになります。
結局やっていることは、いつも①~③の繰り返しなのですが、問題文が長く複雑になると、だんだんこの「構造」が見えにくくなります。
よくわからなくなったら、この①~③を思い出してください。
法的三段論法の導入は、この程度ですね。
次回以降①~③の各項目ごとにより詳しく見ていきたいと思います。
ぜひ読んでください。
本日も当ブログをご覧いただきありがとうございました。
次回以降も皆様に有益な情報を発信していきたいと思っています。
皆様からのコメント、質問・疑問等、いつでもお待ちしております。