一発合格という名の罠(1)
自分のことわかっていますか?
前回までは、法学の概要について、かなり抽象的な話ですが、書いてきました。
今後も引き続き書いていこうと思っていますが、一旦コーヒーブレイクを挟みましょう!
内容がないような話ではありませんが、気軽に読んでいただければ幸いです。
「どういう形で受験勉強を進めていくべきか?」というのが今回のテーマです。
予備試験・司法試験などなど法学系の資格試験を受験する方の多くは、独学ではなく予備校の講座を受けながら、勉強を進めていくものだろうと思います。
そういった資格講座を受けることは、効率的に知識を吸収したり、自分の思い込みによる誤った知識や思考を改善するのに有益だと思いますので、ぜひとも有効に活用していただけたらと思っています。
ただ、1点だけ注意があります。
「○○試験一発合格」という甘い言葉に安易に乗らないことです。
この手の誘い文句はよく見かけますし、皆さんも一度は目にしたことがあると思います。
ですが、一発合格って、方法論さえ間違えなければ確実に実現できるんですかね?
そもそも、合格した人のポテンシャルの高さに依存するところが大きくないですか?
と、考えている私は、ひねくれ者なのでしょうか?
一発合格と名の付く講師の講座は、毎年人気を博しているようですが、受講生の相当数が一発合格を成し遂げられず散っていきます。
確かに、受講生の中には、教えられたとおりの勉強を実行に移すことができず、不合格になるべくして不合格になった人も少なくないと思います。
しかし、そもそも、学力優秀な人と同じ勉強を凡人がこなしていくというのは、そう簡単なことではありません。
現実問題として「言われたとおりにやるだけで合格する」ということの限界があると思います。
昨今は、合理的・効率的な勉強法がもてはやされますが、実際に合格者と話してみるとやっていることは千差万別です。
必ずしも(一見すると)合理的・効率的な勉強法をとっているわけではありません。
一方、合格者に共通して言えることは、自己分析をしているということです。
自分の現時点と合格レベルとの差をを把握したうえで、それを埋めるために何をすべきかを追求することは、合格に向けて不可欠な要素なのでしょう。
一発合格した人の方法論が自分に有効かどうかは、的確な自己分析の上に初めて成り立つ議論であると思います。
本日も当ブログをご覧いただきありがとうございます。
予備試験・司法試験、行政書士試験等、法学系の資格試験に通ずる有益な情報を日々発信していけたらと思っています。
今後ともぜひご愛読よろしくお願いいたします。
次回も「一発合格という名の罠(2)」をお楽しみに!!