予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

予備試験・司法試験直前 「予備試験合格者の司法試験合格率」から学習のヒントを得る

1・予備試験の短答式試験を突破している

 
「予備試験の天王山は、論文式試験だから、論文対策こそ肝心だ」とよく言われます。
ただ、一説によると、予備試験の短答式試験の成績と論文式試験の成績は、結構相関関係があるようです。
 
私自身もそう思います。
理由の一つは、私の経験です。
確かに短答式試験で問われる知識が固まってきた辺りから、論文式試験の成績も安定してきました。
また、短答式試験で安定した成績をとるには、知識だけでなく法的思考の安定性も求められます(ブレブレの思考では、ミスが出るように作られているからです)。
そういう意味では短答式試験に対する対応力の向上が論文式試験の成績にも影響していたと思います。
もう一つの理由は、予備試験短答式試験の科目数です。
予備試験の短答式試験では、
 
・商法
・手形法
・小切手法
・民訴法
・刑法
・刑訴法
 
幅広く出されます。
これらを全てクリアすれば当然論文式試験で問われる知識を予習することもできるわけですから、論文式試験の成績が上がる可能性が高まります。
また、網羅的に知識を得ると法律の「体系的な理解」が得られてきます。
これは、熟練の法律学習者の共通認識だと思いますが、「体系的な理解」がないとわからない法律知識は、結構あります。
教科書を読んでわかった気になっても、「体系的な理解」を得て改めて学ぶと全然わかっていなかったことに気付くのは法律学習あるあるです。
 
予備試験の短答式試験合格者は、この部分でアドバンテージを得ている可能性が高いと思います。
「体系的な理解」があれば、短期間でも実力をグッと伸ばす可能性も高まります。
1学んで1を得ていたのが、1を学んで5得られるという現象が起きるからです。
「あの話とこの話って、同じことだよね?」
的な思考がどんどん生まれるようになるからです(パラレルシンキング(法学のコンパス1より))。
 
幅広く知識を得るって、遠回りなようで意外と大事なポイントではないでしょうか。
 
 

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2・予備試験の論文式試験を突破している

予備試験の論文式試験を突破することは、かなり狭き門です。
それを突破するということは、それなりに優秀であることが担保されたも同然かもしれません。
 
ただ、多くの予備試験受験生が勘違いしています。
「予備試験の論文式試験を突破するにはすごい答案を書かないといけない」
は、間違いです。
 
理由は2つ。
一つ。
予備試験の時間制限(大体1科目70分)と紙幅制限(わずか4枚)では、大したことが書けません。
最低限のことを書くだけでも結構大変です。
もう一つ。
一部の上位合格者を除けば、普通の人が受かっている。
限られた時間で、短答式試験対策を通じて学んだ知識を精一杯書いていたら、知らぬ間に合格していたという人もいます(私です)。
 
予備試験がいくら難関試験だと言っても、そこで求められるのは、「すごい答案」ではないのです。
そこで求められるのは、「最低限これくらいはできていてほしい」というレベルをクリアすることです(その先は、相対評価の競争です)。
 
つまり、予備試験論文式試験の合格者に言えることは、論文式試験を通じて最低限の法的素養を示したということでしょう。
 
「何が最低限か?」
法律の基礎基本を身につけているということです。
上記の通り、予備試験の起案は、結構大変なんです。
出来ることが限られる中で、法律の基礎基本はしっかり示す。
受かる受験生(法的素養のある受験生)は、これが出来ている。
 
例えば、条文をきちんと適示したり、趣旨から解釈出来ている。
厳しい制限を受けるとこんな当たり前のことが出来なくなります。
それをいつも通りできること。
下記の通り、司法試験の合格にも必須の能力です。
 
 

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3・司法試験合格率の高さ

無論、予備試験合格者の司法試験合格率は、とても高いです。
それをもともとの優秀さに求めることも可能かもしれません。
しかし、あえて凡人にとっても希望があるように考えてみましょう。
 
おそらく予備試験対策を通じて普通に考えれば「あり得ないミス」をしなくなったことが最も大きい理由だと思います。
司法試験では、正しい答えを書いて加点することも大切ですが、それ以上に誤った記述をして失点しないことが大切です。
普通に考えてあり得ない法律論を躊躇なく展開してしまうような人間は、法律実務家としてふさわしくないからです。
 
予備試験を通じて得た「体系的理解」や「法律の基礎基本に沿って最低限のことを書ききる能力」を発揮できれば、「あり得ないミス」はそうそう起こりません。
起案として不十分でも、毎年登場する「あり得ないミス」をする受験生と比べれば、相対的に評価されます。
結果、司法試験にも合格します。
 
予備試験も司法試験も、大事なのは、基礎力。
予備試験という存在がそれを教えてくれていると思います。
 
 

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