1年合格と騙された方へ 予備試験合格に不可欠なこと
1年合格=基礎基本を身につけてから1年
予備試験制度が出来て以降、
「短期での合格」や「社会人ながらの合格」
を夢見る方が増えているように思います。
しかし、無論、それはそれほど簡単なものではありません。
ただ、何が難しいのか。
それをわからないまま勉強を進めてしまっている不合格者が多いように思います。
法律を理解することの難しさは当然ありますが、法律を完全に理解することは、予備試験合格に必要ありません。
では、何が難しいから不合格になるのか。
それは、法律の基礎基本を身につけることが難しいからです。
「基礎基本が大事」ということは、法律に限らず、どのような分野でも言われることです。
しかし、いざ「基礎基本」を教われるかというと、あまりそのような機会がありません。
当たり前すぎて教えるまでもないと思われがちだからです。
少しできるようになると、レベルを上げようとしてしまいます。
応用的なことをしようとしてしまいがちです。
応用的なことをした方が、「やってる感」が出るからです。
ちなみに、応用的なこととは、基礎基本から離れる(ように見える)ことです。
「基礎基本」がきちんと身についていればいいのですが、そうでない段階で先走ると、努力が空回りします。
頑張っているのに報われない。
これは、「基礎基本」が中途半端なまま努力してしまっている証拠です。
解決策は、ただ一つ。
「基礎基本を身につけること」です。
法学の基礎基本を書いたのが「法学のコンパス1」です。
それをさらに押し進めて、憲法・民法・刑法・商法(会社法)・民訴法・刑訴法・行政法の基本的な視点や考え方、各法律相互の関連性について書いたのが「法学のコンパス2」です。
「法学のコンパス2」は、各論的な内容になっていますが、専門的な法知識よりも「法学の基礎基本」を重視して学ぶべき全体像を意識してもらえるように構成しています。
「法学のコンパス1」「法学のコンパス2」を通じて「法学の基礎基本」を知ったら、次はそれを深めていくことになります。
教科書の精読や繰り返しの問題演習などを通じて、本格的に法学の基礎基本を身につけていくことになります。
「法学の基礎基本」が身に付いたと言える基準を言葉で語弊なく明確に伝えることは難しいですが、こちらのサポートをご利用いただければ、日々の学習の中でその進捗状況を確認できると思います。
1年合格は、すでに法学の基礎基本を身につけた人が実現できるものです。
初級段階からは、正直難しいと思います。
100段飛びではなく、1段1段階段を上っていく意識が大切です。