予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

行政法課題テスト①正解発表 自分といかに向き合うか~適度な自意識~

自意識の高さは成長を助ける

昨日のブログより「自意識」をテーマに書いております。

特に日本人は自意識が強くなる傾向があると言われています。和や礼儀を重んじ、他を尊重するという文化が強く影響しているのかもしれません。自意識過剰という自覚がない方も気を付けた方がいいかもしれません。

 

もっとも、「自意識が高い」ことは決して悪いことではありません。「自分」という存在を強く意識していれば、他人に流されることなく自分の理想や信念の実現に向けて努力を続けることができる側面もあります。自意識が「高すぎる」結果、人生に不都合が生じていることが問題なのです。何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということですね。

 

さて、そこで「適度な自意識」を維持することが自分との向き合い方としてとても重要になります。今回は、そのヒントをご紹介できればと思います。

①何事もまずは「ありのまま」を受け入れる努力をする

自意識過剰になってしまうのは、意識の中で「何もかもを作り上げてしまう」からです。

「起こった出来事=失敗」と考えるのは、自分自身の評価の結果です。「他人からダメだと思われているのでは?」と考えるのも、自分自身の評価の結果です。そうしたものの積み重ねによって「自分はこうだ」と考えるのも、自分自身の評価の結果です。

自分で勝手に作り上げた「現象(≠現実)」が自分自身を苦しめているのです。まずは、「評価」を取り除き、ありのままの現実を捉える努力をしましょう。予備試験・司法試験で学ぶ「あてはめ」の技術は、上手く生きるための技術にもなります。

 

②目の前のことに没頭する努力をする

人は何かに没頭している間は、自分を邪魔する余計な心理にとらわれません。没頭する時間が長ければ長いほど、「自意識過剰な自分」からも長く逃れることが出来ます。その積み重ねは、緩やかに適度な自意識を形成してくれるでしょう。

ちなみに、「自意識過剰を克服しようと『無理して』没頭する状態を作ること」はお勧めしません。例えば、暇だと考えこんでしまうから休みの日にも予定を詰め込もうとするのは、逆効果になる可能性があります。あくまで、心の余裕を大事にしながら「没頭する時間」を作ってくださいね。勉強だけでなく、趣味や掃除、皿洗いなど、「何となく」できるものがおすすめです。

 

③世は諸行無常であることを知る

「自分」にこだわってしまうのは、「自分」を失うことが恐いからです。命を失うわけではなくても、「かつての自分」と「今の自分」が一致しないのは、「自分が知っている自分」を失うという点で死に近い恐怖を感じるかもしれません。

「他人の目」が気になるのも「今の自分」と「評価を失った将来の自分」との不一致が起きてしまうことの恐れが原因だと考えられます。

とはいえ、世は常に移り変わっていきます。仮に評価を失っても将来回復できるかもしれません。また、自分の意思に関わらず、日々自分は変わっていきます。

「これまでと同じように過ごしていれば、現状維持できる」という考えは、ある意味幻想かもしれません。諸行無常を知り、頑なな自分を少しだけ柔らかくしてみてはどうでしょうか?

 

それでは、行政法課題テスト①の正解と出題者の一言です。

まだ問題を解いていない方は、こちらから。

 

abproject.hatenablog.jp

 

 

 

問1→×

(出題者の一言)ある行為の適法性を判断する場合、その法的根拠を確認することは、当然の話です。論点であるから覚えるのではなく、法律論として当然考えるべき問題としてとらえられるようになるといいですね。

 

問2→×

(出題者の一言)問題の所在を適切に細分化できることは、法律問題解決の第一歩です。本問では、権限委任の問題と指揮監督関係の問題が全く別の問題であるとわかればオッケーです。

 

問3→×

(出題者の一言)本問も問題の細分化が一つのポイントになります。細分化した問題を適切な順序で検討することも時に大事なポイントです。判例・学説の知識がないと解答が難しいかもしれません。公法の特徴がよく表れた問題だと思います。

 

問4→×

(出題者の一言)法律に基づく行政の原理は、とってもとっても重要です。当原理を知識として知っている人は多いかもしれませんが、使えるレベルで理解している人は少ないように思います。行政法分野全般に渡って問題になる話なので、常に意識しておいてください。

 

問5→×

(出題者の一言)「法律に基づく法規創造力」の意義に関する理解を多面的に問う問題です。定義は当然覚えていると思いますが、使えるレベルで理解したと言えるためには、具体的な制度との関連付けをしておかないといけません。これを機に、インプットのポイントを押さえてみてください。

 

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次回行政法課題テスト②は、2021年1月1日(元旦)です。

テスト範囲は、以下の通りです。

・行政作用法

・行政立法とは

・法規命令及び行政規則とは

・委任命令及び執行命令とは

・通達及び要綱とは

・行政行為(≠行政の行為とは

・下命許可免除特許認可代理確認公証通知受理とは

・行政行為の瑕疵とは

・公定力とは

・違法性の承継とは

・行政行為の取消しとは

・行政行為の撤回とは

・行政行為の付款とは

・付款の許容性と限界とは

・行政裁量とは

裁量権行使の違法性判断基準

・行政上の強制手段とは

・行政執行とは

・即時強制とは

・行政調査とは

・行政罰とは

・行政計画とは

・行政契約とは

・行政指導とは

・行政手続とは

・行政手続法とは

・情報公開法とは