予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

理論構造の明確さ(3)

予備試験・司法試験など法律系資格試験の合格のからくり

さて、「理論構造の明確さ」を表現できることが大事というのは、前回から繰り返しているところです。
これが、予備試験・司法試験合格するためのポイントだというのも、繰り返しになります。
ですが、なかなか、この境地に達することができない人が多いようですね。
語弊のないようにしておきたいのですが、決して「みんな頭悪いねー」と言いたいわけではないのです。
絶対私の方が能力的に劣っています。
そうではなくて、「上位合格者と同じような法知識の蓄積」を諦めきれていない人が多いということです。
「勇気をもって我が道を進む」ということができていないのです。

予備試験・司法試験を始め法律系の資格試験は、基本的に難しいです。
そのため、毎年、相当するの頭のいい奴が受験しています。
そして、毎年合格者として取り上げられるのは、一流大学出身の頭のいい奴ばかりです。
その結果、必然的に世の中にはびこる合格メソッドは、頭のいい奴向けになるわけです。
そしてまた今年も頭のいい奴が合格していきます。
このスパイラルが多くの凡人に「上位合格答案の呪縛」をかけています。
できもしないレベルの答案を目指し、100段飛びを試み、落ちる人が続出するのです。

自分の身の丈に合わない頭のいい奴らの真似事をする必要はありません。
法学の基礎基本をきちんと理解して、自分の頭で考え、理論構造を明確に表現できるようになればいいのです。
自分が努力すれば手が届きそうなレベルのことを少しずつ積み重ねればいいのです。
何度読んでもわからない基本書の記述や長い長い判例を、やみくもに暗記しても無駄です。
そんなことより、法的な思考をきちんと構造的に論述できるよう、訓練を重ねていくことに時間をかけるべきだと思います。
教科書・基本書・判例の知識は、その過程で自然と身についてきます。
こんな順番で成長していけばいいのではないでしょうか?
こんなイメージで勉強していった方が、楽しくないですか?

こういう話をすると「そんな勉強では予備試験にも司法試験にも受からないよ」と言われそうです。
ですが、私はこういう発想になってから、急激に成長していったと感じています。
そして、合格しています。
残念ながら優秀な成績ではありませんが、自分ができること・上記のポイントを遂行しただけで合格はしています。
というより、私以外の人が勝手に不合格になっていったのかなというイメージです。
予備試験・司法試験は、相対評価でありますが、その意味を改めて見直す必要があるかなと思います。
「周りよりできる人が受かる」のではなく、「必要最低限度の法学の素養を持たない人が落ちる」のです。
これは、法律系の資格試験全般に言える重要なからくりだと思います。