予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

理論構造の明確さ(2)

理論構造の明確さの正体

さて、予備試験・司法試験合格するために大事なことは、「理論構造の明確さ」を表現できることである。
というのが、前回の小括でした。これは、とてもとても当たり前の話なのですが、なかなかできていない。
だから、多くの人が不合格になっているのです。

言わずもがなですが、各司法試験予備校が出版している再現答案集を見てみてください。
上位合格答案は、どれも本当に読みやすい。
読みやすいというのは、法律的な間違いや論理の抜けが少ないというだけではありません。
その論理が非常に整理されているのです。
例えば、
・設問に対する解答を導くにあたり、検討すべき対象は明示されているか?(いわゆる問題提起です)
・結論はきちんとしめされているか?
・結論を導いた法的根拠は何か?(例えば民法○○条○項云々と書いてある部分です)
・どんな事実に対して法的考察を行っているか?(いわゆるあてはめですね)
といった点を意識して読んでみてください。
どの答案も例外なく、これらの点が整理され、わかりやすい日本語で書かれています。
予備試験・司法試験の合格を目指すのであれば、こういった答案を書けることを目指していきたいものです。
というのは、よく言われますし、各予備校本の解説にも書かれていたりします。

ですが、よくよく考えてみてください。
そもそも、司法試験の上位合格者って、めっちゃ頭いい人ですよ?
そんな人と同じような答案って、一生懸命努力しさえすれば、書けるようになるんですか?
仮に同じだけの法知識を暗記できたとしても、頭の回転スピードが違いませんか?
情報処理スピードが違えば、文字を書くスピードも違ったりしませんか?
私は、予備試験に合格することを目指して勉強していたある日、この埋めようのない差に気づきました。
そして、とうとう、上位合格者のような「きれいな答案」を書くことを諦めました。
そしたら、不思議と予備試験に合格するための最低ラインが自分の中で明確になりました。
その最低ラインって、意外と近いところにあったようです。
このことは、自分自身が予備試験に合格したことで初めて気が付きました。

つまり何が言いたいのか・・・。
上位合格答案のうち、頑張れば、意識して修正すれば真似できる部分を自分の中に取り入れていけばいいのです。
例えば、条文をきちんと示す。
例えば、設問に対する答えを書く。
これくらいは、できるはずなのです。
それだけで「理論構造の明確さ」は、表現されていくのです。