予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

教科書を読んでもわからないのは当然だ 悩める法学徒へ

教科書の落とし穴

 
私の経験上、教科書を読んでその意味を理解できる人は異常だと思う。
教科書は、基本的な理解の一部しか書いていないから。
きちんと理解させるために全てを書けば長くなりすぎるから、エッセンス的な一部しか書いていない。
 
「教科書を読んでも何のことかさっぱりわからない。」
これは、私が小学生の頃からの悩みだった。
テストで点数が取れないわけではない。
でも、全然分かった気にならない。
解答していても、どうもしっくりこない。
 
そんな気持ちのまま気付けば、大学生になった。
それまでの「教えられる勉強」から「自ら学ぶ勉強」にシフトすることができた。
その道の専門家とじっくり対話することができるようになった。
学習指導指針の縛りを受ける自由のない先生からは、到底出てこない発言に出会えるようになった。
 
それでやっとわかった。
「教科書を読んでも何のことかさっぱりわからない。」
これは、当然だった。
教科書には、きちんと理解するために必要な情報が網羅されているわけではないから。
 
小中高大で使った教科書は、いずれも私の「わかった」感を満たしてくれなかった。
人によってはその感覚をうやむやにしたまま過ごすこともできるだろうし、「効率的に結果を出す」という点ではその方が正しい判断かもしれない。
だからこそ、教科書にはとりあえずの知識しか書いていない。
 
ただ、大事だと思う。
そんな教科書を読んで「わかった」と思うのは、わかった気になっているだけだと気づくこと。
だいたいのテストは、教科書に書いてある内容とテストの問題とをリンクさせて解答出来れば、点数がつく。
それが出来るなら、別にちゃんとわかっている必要はない。
だから、「わかった」という感覚がなくても人生何とかなってしまう人がほとんどだと思う。
 
中には、教科書を読むだけで本当にわかってしまう人もいるようだ。
これは、例外だ。
極めて例外。
一を聞いて十を理解できてしまうような人も中にはいる。
学問の世界で上級レベルに行けるような人は、そんな人だと感じる。
 
ただ、その他大勢は、そうではない。
いわゆる普通の人は、教科書を読んでもわからない。
そして、教科書を作成するのは、極めて例外に近い人たちだ。
つまり、教科書を読んでもわからない人たちの気持ちは、わからない。
こうして、今日も読んでもわからない教科書が発行される。
 

教科書に書いていないことを学ぶ必要性

 
教科書の内容を理解するためには、教科書上で文字にされてない知識・理解を得ることが必要である。
大学以降の勉強でそのことがよくわかった。
教科書上で文字にされていない知識・理解とは、いわゆるその分野の基礎基本と呼ばれる事項である。
 
当たり前すぎて書くのがはばかられる。
そして、説明しようとすると意外と奥深い。
学習者にとっての「手っ取り早い」わかりやすさを重視すれば、略した方がいい。
そう考えられてしまうのだろう。
しかし、教科書に書いてあるあらゆる知識は、基礎基本の上に成り立つ。
何事も基礎基本が大事だとも言われる。
当たり前のことであっても、多少遠回りに感じられても、避けて通れない。
私自身は、そう実感している。
 
基礎基本をじっくり時間をかけて学び、その上で、教科書知識を自分の頭で考える。
理解を深めるためには、これしかない。
「わかった」と言えるには、その過程を経るしかない。
 

基礎基本はどこで学べるのか

一部の頭のいい人たちは、この基礎基本をとらえ、自分のものとする能力が非常に高いらしい。
だから、特に教わるわけでもなくその基礎基本を身につけてしまう。
物事を教える人は、だいたいそういう頭のいい人だ。
「ちゃんと勉強すれば、わかるようになる」
そう信じて疑わない人たちだ。
「成績が伸びなのは、勉強の仕方の問題だ」
という方法論に活路を見出す人たちである。
 
しかし、残念ながら必ずしもそうではない。
人は、それぞれ「見えている世界」が違う。
同じやり方をしても「見えるもの」が違う。
だから、生じる結果も違う。
 
方法論の指導は、一見合理的な指導法だが、とても無責任だと思う。
指導するなら身につけるべきことを身につけさせてほしいと思う。
私自身は、受験生時代そう思った。
私は「見えない」人だったから。
「教科書にこう書いてある」と言われても、全然わからなかった。
 
ABprojectの取り組みは、そんな挫折の経験から始まっている。
法学のコンパス1・2では、始めに知るべき法的な視点や考え方を網羅的に提示している。
その上で、徹底的な添削指導で「気付き」「わかった」と感じてもらう。
正直に言えば、ここでの「気付き」や「わかった」は、まだほんの数歩の前身である。
しかしながら、わかった気になっていることに「気付き」、ほんの少しの「わかった」の充実感を感じてもらえると思う。
この時初めて、学習を深めるスタート地点に立ったと言えるのではないだろうか。
 
最後にもう一度。
教科書を読んでもわからないのは当然だ。
あなたが無能だからではない。
あなたの努力が足らないわけでもないかもしれない。
ほんの少し遠回りが足らないだけである。
逆にその遠回りを嫌がる人へ。
それは、自分の成長の可能性を減ずる行為だと思う。
 
 

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