商法課題テスト②正解発表 いい思考と悪い思考~その2~
過去にとらわれすぎてもいいことはありません。
昨日は自動思考についてご紹介しました。本日のテーマは「反芻思考」です。ネガティブな自分に悩む人のほとんどは、「反芻思考」にとらわれているのかもしれません。
・反芻思考について
反芻思考とは、過去のことをいつまでも思い悩む思考のことを言います。
「あの時こうしておけば・・・」「また同じミスしてる・・・」など、過去にとらわれていることによって生まれるネガティブな思考は、反芻思考の典型例です。
過去を振り返ることは決して悪いことばかりではありませんが、「その傾向が強すぎる」ことが問題なのです。
・反芻思考が行き過ぎると何が問題なのか?
①自分を見失う
言うまでもなく、私たちは「現在」を生きています。過去も未来も「現在」と同居しているわけですが、私たちがいられるのは、現在だけです。過去にとらわれすぎると、いつの間にか、現在にいる自分自身を見失うことになってしまいます。
自分の好きなこと、やりたいことがわからないという方は、この状態にあるのかもしれません。
②自己肯定感が下がる
過去にとらわれるとき、自分の悪いところばかりに目が行きがちです。自分の悪い部分にフォーカスすることは、自分の失敗をシュミレーションするのと同じことであり、それが行き過ぎると「失敗体験」ばかりが積もっていきます。
小さな成功体験は自己肯定感を育てることにつながりますが、「失敗体験」は自己肯定感を下げる可能性があります。上手くいかなかったことは「学びの機会」です。学びを得たらそこで終わり。未来を見て成功をシュミレーションしましょう。
③集中力が低下する
何度も言っているように私たちは「今」を生きています。集中力というのも、「今」を生きているからこそ発揮されるものです。過去にとらわれれば、本来発揮されるべき集中力もそがれてしまうことでしょう。
④時間を無駄にする
反芻思考の大きな特徴は、現実の問題を解決する方向に向かわないということです。過去の出来事にクヨクヨしているだけで、一向に何も進展しないのです。これは、ある意味「時間の無駄」だと思いませんか?
起きてしまった出来事に思いっきり悲しみ、思いっきり後悔することも時に大切だと思います。ただ、一方で「今」を生き、そして「未来」を作っていくことは、私たちに与えられた使命だということを忘れてはいけないように思います。
・反芻思考から脱するためには?
①何かに没頭する
「今この瞬間」に没頭していれば、過去を振り返ることはありません。友人と過ごす、趣味の時間を持つ、ひたすら勉強するなど、自分にとって没頭しやすい何かを見つけられるといいですね。
②あらかじめ反芻思考をする時間を設けておく
悪習慣から抜け出そうとするとき、一番いけないのは「無理をすること」です。反芻思考がダメだと言って、それをいきなり100%なくそうとするとかえって悪化する可能性があります。
それよりは、1週間のうちの数時間、1日のうちの数十分など、時間を決めて反芻思考することがお勧めです。これまでの習慣を受け入れつつ、少しずつ変化も受け入れていく「成長の過程」は、段階的な変化によってもたらされるのです。
ちなみに、この方法は、スマホ依存などにも応用が利きます。
それでは、商法課題テスト②の正解と出題者の一言です。
問題を見ていないという方は、下記リンクから問題をチェックしてみましょう。
問1→×
(出題者の一言)ほぼほぼ正しい内容の問題文ですが、一部間違っています。一字一句大事に考えてほしいという出題者のメッセージが読み取れますね。募集設立か発起設立かは、小さいようでとても大きな違いです。
問2→○
(出題者の一言)複数の条文を組み合わせて一つの答えにたどり着くという場合もあります。条文操作に関しては難なく出来るようにならないと、予備試験・司法試験合格は厳しいかもしれません。一方でそれが出来るようになれば、かなり合格に近づきます。
問3→×
(出題者の一言)会社法のやっかいなところは、カッコ書きが多数存在することですね。原則例外パターンを意識して、しっかり整理してください。その際は、趣旨に遡って理解することをお忘れなく。
問4→○
(出題者の一言)条文にあてはめるだけの問題ですが、表現を少し変えています。条文相互の関係性を意識できるようになってほしいという意図です。
問5→×
(出題者の一言)資金調達の一手段である募集株式発行の基本的な知識を確認する問題です。条文を読めばわかると思いますが、条文を探し出せるかどうかがポイントになりますね。これは、会社法攻略のポイントでもあります。
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商法課題テスト③の問題は2020年12月7日公開予定です。
テスト範囲は以下の通り。
13・株主
・株主とは
・自益権と共益権
・株主間接有限責任とは
・株主平等の原則とは
・一株一議決権の原則
・株主平等原則の例外
・単元株制度とは
・株式とは
・株式の種類
・株券とは
・株券不発行の原則
・株式譲渡自由の原則とは
・株式譲渡の方法
・株式譲渡の制限
・株式譲受人の保護
・自己株式とは
・自己株式の取得と保有と処分
・株式の消却とは
・株式の併合とは
・株式の分割とは
・株式の無償割当とは