予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

刑訴法課題テスト④正解発表 法律論を「スムーズに」理解したい人へ

法律論の理解を妨げる5つの障害

さて、前回からの続きです。前回のブログをまだ読んでいないという方は下記リンクへどうぞ。

 

 

abproject.hatenablog.jp

 

 

 

何が法律論の理解を難しくしてしまっているのか?

その原因は、5つです。

①興味がわかない

難しい法律論を楽しく学び続けるのは容易ではありません。ある程度分かると「楽しい」と感じられることもありますが、そこに至るまでに挫折する人が多いのが現実です。興味を持てないまま勉強しても法律論を理解できるはずがありません。

②話の展開が予測できない

話の展開が予測できないまま学ぶことは、暗闇をライトなしで進むのと同じことです。目の前の一歩に精一杯になり、話の全体像をつかむこともままならないと思います。これでは、「理解」が進みません。

③思考パターンが身についていない

全ての法律論を自分で一から考えだすことは至難の業です。実際に勉強してみると、法律論にはある程度のパターンが存在することが分かります。そのパターンを身につけていないと、法律論の理解に人一倍時間がかかってしまうことになります。

 ④法理論を構造的に整理できない

人が物事を理解するためには、インプットされる情報が脳の思考構造に当てはまる必要があります。当てはまらない場合、情報は淘汰されたり、形を変えてインプットされます。つまり、理解しやすい形で構造的に整理できていないと法律論の理解は、叶わないことになります。

⑤知識の絶対量が足らない

法律論は、体系的に整理されていますから、ある知識の理解に別の知識が前提として必要になるケースは多々あります。そのため、知識の絶対量が不足すると、それだけで理解の障害となることは少なくありません。

 

これらの問題に対して如何にアプローチしていくかが、法律の勉強を楽にする「コツ」になります。

そこで私は「法学のコンパス」を作りました。

coconala.com

以下は、目次の抜粋です。

・はじめに

・法を使う前提

・法の使い方

・法的な見方考え方

・理由付けの方法

・学習段階の螺旋的構造

・あとがき

 

「法学のコンパス」では、基本的な法的な見方・考え方にフォーカスして法律論を構造的にとらえるヒントをまとめました。「条文の使い方」という法律の基本中の基本を始点にして、論点抽出のパターンを紹介したりもしています。

残念ながら膨大な情報を提供して知識の絶対量をカバーできるものではありませんが、「知識の絶対量を増やしたい」という願いを持つ方にとって文字通り「コンパス」として機能するものだと自負しています。闇雲に教科書を通読する場合よりも、「何を学ぶべきか」「どう考えるべきか」の指針を持ちながら勉強を進められる場合の方がきっと楽しさも増すと思います。

法律学習は決して楽なことばかりではありませんが、壁を超えると見えてくる面白さがあります。そこに至るまで決して挫折せず、コツコツ頑張っていただければ幸いです。

 

それでは、刑訴法課題テスト④の正解と出題者の一言です。

まだ問題を見ていないという方は、下記リンクを参照ください。

 

 

問1→○

(出題者の一言)刑訴法317条の理解を問う問題です。当たり前の話ですが、法律論の基本は条文の文言解釈です。教科書を読んで丸暗記ではなく、愚直に条文の文言一つ一つにあてはめる姿勢は、法律論の理解・記憶を助けます。

 

問2→×

(出題者の一言)問題の所在は2つあることに気付いてほしいところです。そもそも「証人尋問とは何ぞや?」という点の理解があれば、気付けるはずです。

 

問3→×

(出題者の一言)多くの受験生を悩ませる刑訴法最大の山場「伝聞法則」の問題です。これも条文の文言をきっちり把握して、その定義を正確に覚えることが第一歩です。混乱しやすい時ほど、文言・定義という基本を徹底しましょう。

 

問4→×

(出題者の一言)「補強法則」からの出題です。「その自白が自己に不利益な唯一の証拠である場合」とはどのような場合かを考えるのがこの論点の肝です。条文の文言・趣旨から正しく解釈する方法を学んでください。

 

問5→×

(出題者の一言)「証拠能力」に関する複数の論点を含んだ問題です。刑訴法は特に個別事例の特徴に沿って考えることが求められます。捜査機関と被疑者・被告人との対立構造を意識しながら、妥当な結論に至る思考過程をパターンとして学んでみてください。

 

課題テストの添削希望はこちらから!

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刑訴法課題テスト⑤の問題は2020年11月23日公開予定です。

テスト範囲は下記の通りです。

(10)裁判

・裁判の種類

・終局裁判と非終局裁判の区別

・実体裁判と形式裁判の区別

・有罪判決とは

・無罪判決とは

・実体裁判の一事不再理効とは

一事不再理効の及ぶ範囲とは

・形式裁判の既判力とは

・既判力の及ぶ範囲とは

免訴判決とは

 

・上訴審手続

・上訴とは

・上訴の種類

・不利益変更禁止の原則とは

上級審判決の下級審判決に対する拘束力とは

控訴審手続の流れ

控訴審の審判対象とは

・続審と事後審の区別

・控訴理由とは

控訴審の裁判の種類

・上告審手続の流れ

・上告審の審判対象とは

・上告理由とは

・上告審の裁判の種類

・抗告とは

・抗告の種類

 

・非常手続

・再審とは

・再審手続の流れ

・再審理由とは

・非常上告とは

・非常上告理由とは

・非常上告に対する裁判の種類

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