刑法課題テスト④ 全てモチベーションのせいにしがちな人へ
やらない理由を探すより、やる理由を探しましょう
「今日はやる気が出ないなー」という方へ。そう思う日はありますよね。人間なので。
とりあえず少し始めみてもやる気が出ないなら休みましょう。疲れている時、気分が落ち込んでいる時にやっても逆効果なことが多いと思います。やる気がないのに嫌々やっていると、さらに疲れがたまったり、落ち込みが進んだりすると思います。
もっと悪いのは、「何となくやる」が常態化することです。やってはいるけど集中力が中途半端という状態が「癖」になってしまうと、後々大変なことになりますから。
「休むと勉強したくなくなるんだよね・・・」という方へ。数日休んでも勉強を再開したくならないのであれば、もう勉強すること自体止めた方がいいと思います。そもそも、向いていないと思うからです。人生、勉強だけが全てではないと思います。人生において本当に必要な勉強なら、今やらなくても、いつか必ず「やらなければ」と確信する時が来ます。
「モチベーションが上がらないからサボろうかな」を変えたい方へ。自分の行動は、モチベーションが決めるのではありません。自分の意思で決めるのです。「やる」という方針が決まっていたら、その理由はいくらでも見つかるはずです。逆に「やらない」という方針が決まっているから、「モチベーションが・・・」という理由が見つかってしますのです。
人間は、理由に基づいて行動しているようですが、実は逆です（これは法律論にも言える気がします。法律家は、結論を根拠づける理由を日々探しているのではないでしょうか）。結論から考えれば、余計な誘惑に負ける回数は減っていくはずです。
では、刑法課題テスト④、始めていきましょう。
○注意書き
・参照可→六法等
・制限時間なし
・解答は記述式
・記述の構成要件→①正誤②条文の適示③問題となる要件④問題の所在
・5問中4問正解で合格
問１
甲は、健康な乙を毒殺するため、薬品棚から取り出した毒薬ラベルが付いた容器に入った粉を毒薬と認識してその水溶液を乙に多量に注射したが、同粉は毒薬ではなくブドウ糖であったため乙は死亡しなかった。この場合、不能犯の成否の判断基準に関し、「行為当時に一般人が認識しえた事情を基礎とし、一般人を基準に結果発生の具体的危険性があるか否かの判断による。」とする見解、「行為当時に存在した全ての客観的事情を基礎とし、科学的一般人を基準に行為当時の結果発生の具体的危険性があるか否かの判断による。」とする見解のいずれの立場からも殺人罪の未遂犯が成立するといいうる。
（正誤）
（理由付け）
問２
甲は、乙が丙に傷害を負わせようとしているのを知って、乙に角材を渡して幇助した。その後、乙は、前記角材で丙を殴って同人に傷害を負わせたが、その際、乙は正当防衛の要件を充足する状況にあった。この場合、教唆犯・幇助犯の成立について、制限従属性説に立てば、甲・乙いずれについても犯罪は成立しない。
（正誤）
（理由付け）
問３
甲と乙が、丙に対して同時に一発ずつ拳銃を発射し、そのうち一発が丙の頭部に命中し、もう一発は丙にあたらなかった。その後、丙は死亡したが、丙の頭部に命中した銃弾が甲・乙いずれの拳銃から発射されたものかは不明である。甲と乙が共同して丙を殺害する意思をもって拳銃を発射した場合、甲及び乙には殺人既遂罪の共同正犯は成立せず、殺人未遂罪の共同正犯が成立するにとどまる。他方、甲乙間に何らの意思連絡もなければ、甲乙それぞれに殺人未遂罪の単独犯が成立するにとどまる。
（正誤）
（理由付け）
問４
甲は人通りの少ない道路を通行中、知人乙が丙をロープで縛り上げ草むらの中に連れていくのを見た。甲が草むらを覗くと乙が丙の上着のポケットから所持金を奪おうとしていた。甲は、後で乙から口止め料をもらおうと考え、あえて何もせずにその場から立ち去った。乙は、甲に覗かれたことに気付かないまま、丙の所持金を奪った。この場合、片面的幇助犯を認める立場からは、甲に強盗罪の従犯の成立を認めることができる。
（正誤）
（理由付け）
問５
甲は、一緒にいた乙と丙を同時に殺害する目的で、両名に向けて爆弾１個を投げつけて爆発させ、両名を死亡させた。甲には乙に対する殺人罪と丙に対する同罪が成立し、これらは観念的競合となる。他方、甲は、一緒にいた乙と丙を殺害する目的で、両名に向けて一発ずつ拳銃を発射し、両名を死亡させた。この場合、甲には乙に対する殺人罪と丙に対する同罪が成立し、これらは併合罪となる。
（正誤）
（理由付け）
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