予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

刑法課題テスト②解答発表 法律論≠感情論と思っていませんか?

感情を排除して、法律を理解することはできません

 

司法試験や予備試験の答案を添削していると、しばしば感情論に終始した「作文」に出会うことがあります。条文の解釈を展開するわけでもなく、要件にあてはめるわけでもなく、なんとなく「公平」や「不当性・妥当性」を主張する答案です。

法律に基づいて論ずるということは、ある法律問題について、条文を基礎とした一定の法的な判断基準に照らして、結論を出すということです。よって、感情論では、ダメです。

 

ただ、法律とは、多くの人間の感情・感覚(常識)に沿った社会のルールだと思います。そこには、人間の血が通っています。もちろん、一貫した論理性が求められますが、論理が通っていればいいというわけではないのです。法律が社会で機能するためには、人間の常識に寄り添った存在であり続けなければならないのです。「法律論≠感情論」ですが、「法律論 ⊃ 感情」ということは忘れてはならないと思います。

刑法でもよく出てくる「社会通念」という言葉は、ここに通じるのではないかなと思っています。

 

それでは、刑法課題テスト②の解答と出題者の一言です。

まだ、刑法課題テスト②を解いていない方は、下記リンクから!!

 

 

abproject.hatenablog.jp

 

問1→○

(出題者の一言)問題を見て「あの判例だ!」という思考の悪癖には注意しましょう。きちんと問題を読んで、問題点を把握して、然るべき判断基準を想起して結論を出す。簡単な問題でも丁寧に検討して論理を組み立てる習慣が、正確な知識と深い理解を作ります。

 

問2→×

(出題者の一言)不作為犯はその特殊性を念頭に置いて理解しなければならない分野ですね。刑法課題テスト①で出題した知識ともリンクしてきます。当該問題を犯罪の成立要件の中でどう位置付けるかも大事なポイントです。

 

問3→×

(出題者の一言)事案の内容が変わっても焦らない。典型論点に関する正確な知識があれば、刑法は安定して点数が取れると思います。

 

問4→○

(出題者の一言)故意の問題は、簡単な問題できちんとその思考構造を固めておくこと。問題が複雑になっても、結局考えていることは同じです。複雑な問題が解けない原因は、簡単な問題に対する理解不足がほとんどです。

 

問5→○

(出題者の一言)「因果関係の問題だ」と思って、因果関係のことだけ考えるのは間違いです。「まずは、実行行為から」が構成要件検討の基本です。

 

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次回課題テスト③は2020年8月24日!!

テスト範囲は下記の通り。

・違法性

・違法性の判断基準とは

・違法性阻却とは

・違法性阻却事由の種類

・正当防衛と過剰防衛の区別

・緊急避難と過剰非難の区別

・正当防衛と緊急避難の区別

 

・責任

責任主義とは

・責任要素とは

・責任の判断基準とは

責任能力とは

心神喪失心神耗弱とは

・刑事未成年者とは

・原因において自由な行為とは

・責任故意とは

・違法性の錯誤法律の錯誤とは

違法性の意識違法性の意識の可能性とは

・違法性の錯誤と事実の錯誤の区別

・期待可能性とは

・過失とは

・過失の種類

・過失犯の実行行為とは

・責任過失と構成要件的過失の区別

課題テスト