予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

楽をしたいと思う予備試験・司法試験受験生は読んでください 転ばぬ先の杖

アウトプット中心はインプットを疎かにすることとは違う

 

今回は、不合格者がやりがちなインプットの誤りです。

多くの司法試験予備校がアウトプット中心の勉強法を推進しているからでしょうか、多くの受験生がインプットを疎かにしている傾向があるように思います。

答案の添削をしていると、規範が不正確、あてはめが整然としない(規範に対する不理解に起因するもの)ものが度々やってきます。そして、そのような規範・あてはめをしていても予備校の答練ではあまり厳しく指導されることはないようです(私自身も同じような経験があります)。

近年答案添削を担当している方もアウトプット中心主義の教育を受け、インプットを疎かにしてきた弊害かもしれません。新司法試験制度になってから合格者の質が低下したとはよく言われるところですが、上記の状況はまさにその通りと言わざるを得ないでしょう。

 

そもそも、アウトプット中心に進めるのは、アウトプットを通じてインプットがあいまいな部分を洗い出すことが目的の一つです。つまり、結局はインプットをきちんとやることが前提の勉強方針のはずです。それを忘れやたらアウトプットの数を増やす受験生がいますが、特別な目的もなく徒にアウトプットばかりを繰り返すのは止めましょう。ある程度書き方が分かってきたら週1~2回で十分です(もっとも、論文を書ききるのは相当な筋力も必要ですから、筋トレが必要な人はもう少し書く回数を増やしてもいいでしょう)。

アウトプット中心のもう一つの目的は、法律知識の使い方を感覚的に理解するためです。法律は道具です。道具はいくら説明書を読んでもその神髄がわかるものではありません。使ってみて初めてわかるものです。「インプットで学んだ要件効果を実際の事例で使ってみる」、これがきちんとできると無意識レベルで法知識が脳内に浸透してきます。スポーツの世界などでは「体で覚える」という表現をしますが、まさにその状態です。「体で覚える」ことが出来れば、それまで意識して努力して初めてインプット出来ていたものが自然と理解・記憶出来るようになってきます。インプットが加速し、中級レベルから一気に上級レベルに上昇していく「急成長期」はこの段階でやってきます。

 

ABprojectが考える初級・中級・上級の成長過程は下記リンクでご紹介!! 

abproject.hatenablog.jp

 

結局のところ、法律家を目指す以上、相当量の正確な法知識は必要です。覚える量を減らす工夫は大切ですが、それはインプットの手抜きではなく、体系的に理解した結果として暗記量が減ったというものであるべきだと思います。

体系的な理解のためにおすすめなのは「法学のコンパス」です。

 

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