予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

日常生活に潜む法的思考 これができるあなたはきっと法律家になれる

当たり前のことを軽視するから挫折するんです

 

今回も恩師の印象に残った言葉をご紹介します。

 

「君は赤信号でちゃんと止まれるか?」

 

です。

 

文脈がわからないと何のことやらさっぱりわからないと思いますが、要は赤信号で止まるという行為も法的三段論法という思考に基づいて行われているということです。赤信号で止まるというルールの下で行動できている人は、法的三段論法という法学の基礎をマスターする素養があるということになり、ひいては努力次第で法律家への階段を上っていけるということでしょう。

 

少し法律の話をしますと、信号機設置に関する規定として道路交通法4条があります。同1項では都道府県公安委員会が政令の定めに従って信号機を設置できること、同4項では信号の意味について政令で定めることが規定されています。

「赤信号は止まれ」というのは、道路交通法4条1項及び4項に対応する道路交通法施行令2条に基づくルールということになります。

法的三段論法にいう大前提にあたるのは、これです。

そして、我々はこのルールを下に赤信号を発見した時は道路を横断しないようにします。これは、赤信号が点灯しているという事実(小前提)から道路を横断してはいけない(結論)と判断していることになります。

 

普段は全く意識しないと思いますが、実は私たちは法的思考を日々繰り返しながら生活しています。法律に則って生活している以上、知らず知らずのうちに法的思考に侵されている(?)のです。ですから、実は法的思考というのは、決して特別なものではなく私たちの脳内に根付いているはずです。また法律によって求められる価値観というものも知らず知らずのうちに私たちの価値観の中に入ってきます。

興味のある方は、ぜひ色々なことを三段論法で整理してみてください。法律だけに限らず、色々な場面で三段論法的思考を展開していることに気付くと思いますよ。

 

このように法律はとても身近なものですし、我々を形成しているものと言っても過言ではないと思います。それが法律の勉強となると急に「特別なもの」として変に難しく考えてしまう方が多いようです。身近にある当たり前をきちんと分析できているか、無意識に行っていることを意識下におけるか、といったわずかな違いで法律に対する理解は大きく変わってきます。

AB projectでは、法律をもっと身近に感じてもらえるよう工夫しながら、「苦痛な」勉強ではなく「楽しい」勉強を続けてもらえることを重要視しています。

 

coconala.com

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