予備試験に合格した私だから伝えられる!法学の基礎基本!

予備試験・司法試験の合格を目指していた私が法学の基礎基本とは何か…ということに悩み苦しんだ結果、たどり着いた答えを書き綴っていきたいと思います!難しい論点を解説しようとはしていません。法律の資格試験に合格するのに必要なことは法学の基礎基本を見極め、理解することだけです!

令和2年公法系第ニ問の採点実感を読んでみた~その4~ 時間切れは実力不足

無論、法解釈は、法律学の基本だ 今回は、令和2年公法系第一問の採点実感を読んでみたの最終回です。 以下、採点実感です。赤い字は筆者です。 ⑷ 設問2 (全体について) ○ 他の問題で時間を使いすぎたためか,途中で解答が終わっている答案や全く解答がな…

令和2年公法系第二問の採点実感を読んでみた~その3~ 「条文は命綱」と心得よ

当たり前のことしか書いていない採点実感を読む 読んでみたシリーズその1、その2も是非チェックしてくださいね。 以下、採点実感より。赤字は筆者。 ⑶ 設問1⑵ (全体について) ○ 不作為の違法確認訴訟における訴訟要件や本案要件について,条文を引用し…

令和2年公法系第二問を読んでみた~その2~ ちょっと厳しい指摘過ぎるかも・・・

採点実感を読み解く=基礎基本に結び付ける 引き続き、令和2年公法系第二問の採点実感を見ていきましょう。 前回のその1もご覧ください。 ⑵ 設問1⑴ (全体について) ○ 設問1⑴については,おおむね書けていたという印象である。ただし,個々の問題点の相…

令和2年公法系第二問の採点実感を読んでみた~その1~ 行政法は楽勝科目?

行政法が苦手な受験生は、「真の合格者」に慣れない 本日から令和2年公法系第二問の採点実感を素材に「法学の基礎基本」に迫っていきたいと思います。 (赤字は筆者) 令和2年司法試験の採点実感(公法系科目第2問) 1 出題の趣旨 (略) 2 採点方針 採…

同じ規範なのになぜ点数に差が出るのか? 添削指導を始めてわかったこと

上位答案は盛りすぎていた!! 司法試験や予備試験の受験生で「規範」という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。 恐らく使ったことがないという人もほとんどいないでしょう。 しかし、「規範」の怖さを理解している人はどれくらいいるでしょうか。…

令和2年公法系第一問の採点実感を読んでみた~その4~ 憲法のヒント最終章

ナンバリングも気にしてほしい 令和2年司法試験の採点実感(公法系科目第1問) (中略)→その1、その2、その3へ abproject.hatenablog.jp abproject.hatenablog.jp abproject.hatenablog.jp (赤字は筆者コメント) 第3 規制②について 1 移動の自由に…

令和2年公法系第一問の採点実感を読んでみた~その3~ このブログで「基礎基本」しか言ってない

結局「基礎基本」にたどり着くんですね。 令和2年司法試験の採点実感(公法系科目第1問) (中略)→その1、その2へ abproject.hatenablog.jp abproject.hatenablog.jp (赤字は筆者コメント) 3 違憲審査について ⑴ 審査基準の定立において,経済的自由…

令和2年公法系第一問の採点実感を読んでみた~その2~ 合格戦略の見直し

「当たり前のことしか言ってない」ことに気付く 令和2年司法試験の採点実感(公法系科目第1問) (中略)→その1へ abproject.hatenablog.jp (赤字は筆者コメント) 第2 規制①について 1 職業の自由について ⑴ 職業の自由の意義及び特性や,規制①が職業…

令和2年公法系第一問の採点実感を読んでみた~その1~ 予備試験合格者は何を思うのか?

基礎基本を大事にしたい!! (赤字が筆者コメント) 令和2年司法試験の採点実感(公法系科目第1問) 第1 総論 1 論述内容全般について ⑴ 特段必要もないのに各段階で自己と異なる立場から論述をするなど,「自己の見解と異なる立場に言及すること」に不…

「1490/10550」に入れなかった人へ 予備試験合格を目指すならABproject

・「1490/10550」とは? 令和2年の短答式試験を受験した方のうち、論文式試験予備試験論文式試験で180点以上取れた受験生の数です。 私がこれまで添削指導をしてきた経験では、これを超えるレベルの方は、「合格まであと少し」だと思います。 ケースバイケー…

ABproject的論文対策とインプット学習との向き合い方 予備試験論文式試験突破へ 

1・論文対策のためのインプットはしない 例えば、予備試験短答過去問だけでも平成23年から令和2年まで10年分あります。 1科目10問以上ありますから、ざっと100問以上解かなければなりません。 また、司法試験の短答過去問も合わせれば、旧司の問題も含めて…

予備試験短答はこれでクリア! 六法を使った短答学習法

この学習法の目的 とにかく六法をたくさん引く。 短答問題を題材にしながら、法律の構造や仕組みを学ぶ。 短答学習を単なる暗記時間に終わらせず、法的思考の養成につなげる。 予備試験短答合格後、スムーズに論文合格につなげられるように準備する。 この学…

予備試験・司法試験直前 「予備試験合格者の司法試験合格率」から学習のヒントを得る

1・予備試験の短答式試験を突破している 「予備試験の天王山は、論文式試験だから、論文対策こそ肝心だ」とよく言われます。 ただ、一説によると、予備試験の短答式試験の成績と論文式試験の成績は、結構相関関係があるようです。 私自身もそう思います。 …

法律系資格予備校で不合格になる人の特徴 大多数は不合格者

1・基礎学力が足らない 法律系資格を新たに取得しようとする方の大半は、それまでに少しばかりは受験勉強等をしてきた方が多いです。 しかし、いわゆる暗記型の学習をしてきた方は、難関と言われる法律系資格試験(例:予備試験、司法試験等)でだいたい挫…

上位合格答案を書きたい人へ 実現可能性のある合格戦略を

いきなり上位合格答案を目指さない 「上位合格答案には学ぶべきことが多い」 という指導を見かけることがありますが。 百害あって一利あるくらいでしょう。 きちんと試験対策された凡人の方ならわかると思う。 「絶対にあんな風には書けない」 まず知識量が…

教科書を読んでもわからないのは当然だ 悩める法学徒へ

教科書の落とし穴 私の経験上、教科書を読んでその意味を理解できる人は異常だと思う。 教科書は、基本的な理解の一部しか書いていないから。 きちんと理解させるために全てを書けば長くなりすぎるから、エッセンス的な一部しか書いていない。 「教科書を読…

まだ判例百選読んでるの? 判例学習を有意義にする正しい考え方

「判例学習の犠牲者」にならないために 初めに確認しておきたいことは、判例は重要であるということです。 法律を深く理解するためには、幅広く判例を知り、判例を深く理解しているに越したことはありません。 しかし、「なぜ判例が重要か?」を考えたことは…

知識があっても理解が伴わないのはなぜか? 練習の大切さ

基礎知識を深める ABprojectでは基礎基本を徹底的に追及するスタイルで添削指導を進めています。 ただ、受講生に多いのは、「知識はあるけど、理解がない」という状態です。 基礎力を高めていくためには、単に知識があるだけではダメです。 それを深めていか…

1冊のテキストを完璧にしたい人へ 基礎力を固める大前提

1冊のテキストを完璧にするには 基礎力を固めるには1冊のテキストを完璧にすることが大事とはよく言われますね。 法律学習でも同じだと思います。 ただ、なかなかそれが難しい。 「読んでもわからない」 「おもしろくない」 と思いますよね。 中には難解な教…

2年合格と騙された方へ 法律学習を深めるために必要だったこと

ロースクールの既修者コースは2年! まず初めに2年という勉強期間で予備試験に合格することは、非常に難しいということを確認しておきましょう。 勉強不足という要因以外に、才能(思考力・記憶力・発想力等)や環境なども合否に影響すると思います。 ただ、…

1年合格と騙された方へ 予備試験合格に不可欠なこと

1年合格=基礎基本を身につけてから1年 予備試験制度が出来て以降、 「短期での合格」や「社会人ながらの合格」 を夢見る方が増えているように思います。 しかし、無論、それはそれほど簡単なものではありません。 ただ、何が難しいのか。 それをわからない…

法律学習の順番 骨組みを固めて肉づける

後悔から作った法学のコンパス ABprojectが行う指導は、とにかく基礎基本を大切にすることを重視します。 この理念に共感して頂けることは多いのです。 ただ、「基礎基本」とは何か。 その点が曖昧になってしまうことが往々にしてあります。 基礎基本を重視…

凡人が予備試験に受かる戦略 法学基礎力にこだわる学習法

※下記のブログは読んでもらえましたか?この戦略を基に法律学習の方針を決めています。 法学基礎力向上戦略 本当に実力を伸ばしたい方へ ・法学基礎力とはなにか?法学基礎力とは、「法律の基本的な知識(要件効果・趣旨・定義)に基づいて法律論を組み立て…

法学系資格試験予備校の利用をお考えの方へ 少し立ち止まって見ませんか?

・予備校を利用する際の注意 簡単に結論から申し上げますと、予備校の利用は「明確な目的意識」がない限り、お勧めしません。 理由は3つ ①高額すぎる価格 ②出来が悪い受講生は切り捨てられる ③売り文句は違えど、言っていることはだいたい同じ です。 ①高額…

法学基礎力を上げる方法 あなたが不合格になった理由

・法学基礎力とはなにか? 法学基礎力とは、「法律の基本的な知識(要件効果・趣旨・定義)に基づいて法律論を組み立てられる能力」のことだと考えています。 よって、法律学習において「基礎を固める」という場合、要件効果・趣旨・定義を正確に暗記する(…

課題テスト終了のお知らせとABprojectのサービス紹介

*長い期間お付き合いくださった皆様ありがとうございました。 昨年から約6か月にわたり続けてきた課題テストも無事終了致しました。 法学の基礎基本を作るというABprojectの基本理念を実現するために必須の問題を掲載してみたのですが、お役に立てましたで…

行政法課題テスト③正解発表 合格に必要な「地力」の付け方

遠回りのように思える道のりが結局一番早い 結局のところ、予備試験・司法試験の合格実績は、学歴(偏差値)に表されるような「地力」の差に左右されるところが大きいよ、という残念なお知らせを前回のブログでしました。もちろん、「学歴(偏差値)=合否結…

行政法課題テスト③ 予備試験界・司法試験界の真実

小手先のテクニックだけでは、勝てない 言うまでもないことですが、予備試験・司法試験に挑戦する方々の中には頭のいい人がざらにいます。偏差値70オーバーは全然珍しくありません。当然、合格者における高学歴者の割合も相当高くなっています。 つまり、予…

行政法課題テスト②正解発表 真の法律家になるには?

「判例・通説だから」って言う人の法的素養 昨日のブログは、「『エビデンス』を妄信していてはダメなのでは」というテーマでした。今回はその続きです。 研究者の仕事は、ある意味「エビデンス」を疑うことが仕事ですから、エビデンス至上主義に陥ることは…

行政法課題テスト② 「エビデンス至上主義」だからわからない

エビデンスは一つの指標にすぎないのに・・・ 私は「そう考える根拠は?」という問いに疲れました。確かに学問を深化させていくためには、精緻な論理の積み重ねが必要で、そのために逐一根拠を求めることは大事なことだと理解しています。 しかし、納得でき…